こんにちは、あきほ(@arkeninger)です。
今回は表題の通り、ギターの話です。
妻がね、ギターをやってみたいと言ったんですよ。
もともと僕自身、幼少の頃に長いことピアノをやっていたこともあり、音楽に触れるのは好きなのですが、妻も趣味として音楽をやってみたいと思ったようです。
妻が好きな曲がたまたまギター、それもアコースティックギターが特徴的な曲で、それに惹かれて『自分でも演奏してみたい』と感じたのだとか。
趣味を楽しむのはいいことですから、当然応援し、ギターを買い与えることにしました。
でも、うちはアパート
なんですよ。
戸建てならともかく、賃貸アパートで楽器趣味は結構厳しいというイメージがあります。特に夜なんかだと隣家の迷惑になってしまう可能性も大きい。
妻ははじめそのあたり気にしていないようでしたが、ピアノの経験がある僕としては楽器の演奏がどれほど外に音が漏れるものかは知っています。ピアノやギターに限らずどの楽器でも、場合によっては出る音を小さくするための専用アタッチメントを取り付けて、苦労して音を抑えようとしていることも。住宅環境における音量の問題というのは楽器奏者にとっては共通にして最大の問題なのです。なのでぶっちゃけかなり心配していました。
この時点で電子ギターが選択肢に入ります。
電子楽器であれば音量の問題はかなり軽減されますからね。
ヤマハの電子ギター
電子ギターを取り扱っているブランドを調べると、真っ先に出てきたのがヤマハでした。というか、ヤマハしか出てきませんでした。
電子ギターはヤマハの専売特許ということなのかもしれません。音響技術に優れ自社で半導体も作っているヤマハですから電子楽器は得意分野なのでしょうね。
ヤマハではこの電子ギターのラインナップを『サイレントギター』と呼んでいるようです。本記事でも以降、それに倣います。
サイレントギターは通常のギターと比べ、音の大きさは10%〜17%程度(モデルによる)に抑えられているそうです。とても静かですね。またアンプやヘッドフォン、スピーカー等に繋げば大きな音で楽しむこともできますから、どんな場面にも対応できます。
ラインナップは大まかに、スチール弦モデルの『SLG200S』とナイロン弦モデルの『SLG200N』があります。
僕はギターについては全くの素人なので初めて知りましたが、元の素材が違うと音が全然違うものなんですね。聞き比べると一目瞭然です。いや一耳瞭然?
他にもネックの太さなどが違います。Nは太く、Sの方が細い。加えてNよりもさらに太いNWというモデルもあるそうです。
このあたり、モデル感の違いの詳細は別の方のブログでとてもわかりやすく解説なさっているのを見つけたので、そちらを参考にすると良いと思います。
実際にお店で触ってみた
サイレントギターも候補にしつつ、普通のアコースティックギターも除外はせずの状態でお店に見に行ってみます。
楽器店のギター売り場ってすごいですね。たくさんのギターが並んでいて、素人には何が違うのかさっぱりわかりません。
それを眺めていたら店員さんが詳しく教えてくれました。ついでに試奏もさせてもらい、サイレントギターを含む数種類を妻が試しました。
価格としては5万円強程度のエントリーモデルらしきギターたち。
音に関しては普通のアコースティックギターがボディ内で増幅させた豊かな音を出すのに対し、サイレントギターはそのままでは弦の振動音だけなので少し感覚が違います。
最低限の弦の振動音は出ていて、アンプやヘッドフォンに繋ぐと普通のアコースティックギターのような豊かな音も出力できる、という仕様です。その辺り、エレアコと呼ばれるアコースティックギターとエレキギターの中間のようなジャンルと似ています。
実際アンプに繋いでみると、普通のアコースティックギターと遜色ない音が出ます。ヘッドフォンをつけていたりアンプに繋いでいたりすれば弦の振動音の方はほとんど聞こえなくなるくらいのボリュームです。
妻にとって一つ誤算だったのはギターの大きさです。
普通のアコースティックギターはボディ本体の内部で音を増幅させる楽器です。そのため内部に空洞があるわけですね。そうすると本体サイズが結構大きくなる。というよりも、厚みが出ます。
妻にとってはそれが障害の一つとなったようで、ギターを構えた時に自分の手元が見えなくなってしまったようです。
ちょっとこんなふうにいうのは気が引けるのですが、女性は男性と違って胸が膨らんでいるわけですから、男性と比べてただでさえギターを構えた時の位置が遠い。胸の大きさは人によるわけですが、つまりは人によっては手元が見にくくなるようです。
そういえばギターやってる女の人ってスレンダーな人が多い気がするなあ…………。
その点、ヤマハのサイレントギターは電子楽器です。音を増幅させるボディが必要ないので、見た目でも分かるとおりフレームだけという構造。しかもそのフレームも、通常のアコースティックギターと比べて厚みがだいぶ抑えられています。
これがとても良かったようで、妻は構えた瞬間に「しっくりくる」と言っていました。このサイレントギターなら手元も見えるとのこと。
楽器って、手に馴染むとかしっくりくるとかそういう感覚的なもの、大切だと思います。
そういうわけで、結局音量の問題抜きにしても今回はサイレントギターを選ぶ運命にあったようです。
いざ家で弾いてみる
妻が、ですけどね。
結局買った『SLG200N』はナイロン弦モデルで、外に出る音は普通のアコースティックギターの約10%だそう。
音を出してみると、うん、これなら賃貸アパートでも大丈夫な音量!
リビングのテレビの音量と変わりません。なんならテレビの方が大きいかも。
というかもし普通のアコースティックギターを買っていたら、この10倍の音が出てたってことですか……絶対無理。アパート絶対無理。
アパートやマンション暮らしの人でギターをやってみようと思ったら、これもうライバルいないんじゃないですかね。ヤマハのサイレントギターすごい。これ一択です。
それから気づいた、このサイレントギターのさらに良いところ。
チューナー内蔵です。普通は別途購入ですがサイレントギターなら必要なし。
イコライザー付きです。自分の好みの音にできるほか、リバーブエフェクトもかけられます。
ステレオミニプラグで自宅のスピーカーに出力すればヘッドフォンだけじゃなく、スピーカーでも楽しめます。その際のボリュームは調整できます。
いや、良いですねえ。便利便利。
え、こんな便利なものがこの値段で……?
良い時代になったなあ!
もはや住宅事情で楽器趣味を諦める必要はないのかも。迷ったらヤマハへ行け。
Amazonでも買える
楽器店の実店舗で買うのとどっちが安いでしょうかね。実店舗のキャンペーンとか次第かもしれません。Amazonでは初心者向けに色々セットになったものもありましたよ。そこまで含めて考えればAmazonで買った方が結局お得かも。
というわけで電子楽器、良いですね。これを書いている時点で購入してから数日経っていますが、妻は楽しんで練習しています。
いやしかし、こうなると僕のほうも電子ピアノが欲しくなってきます……むむむ……。