こんにちは、あきほ(@arkeninger)です。

今回はApple Watchで睡眠計測をしている最中にいつの間にかApple Watchがロックされてしまう現象について書きます。

 

 

 

睡眠中に勝手にロックされていることがある

前の記事で書いた通り、Apple Watchと『AutoSleep』アプリで睡眠計測をしています。

それ自体は非常に役立つのですが、使っているうちにひとつ問題が出てきました。それが標題の件。

 

たまに、というくらいの頻度で起こることなのですが、夜普通にいつも通りApple Watchを着けて寝ると、朝起きた時にApple Watchがロックされていることがあります。

その場合、睡眠計測も途中で終了していて、参考にならない結果が記録されています。

 

睡眠計測のログを見てみると完全に寝ている最中の深夜帯に記録が途切れていて、どうやらそのタイミングからロックがかかった様子。とは言っても心当たりはありません。

 

もちろん寝ぼけてApple Watchを外したわけではありません。朝起きた時点でもちろんApple Watchは手首にありますし、バンドが緩んでいるわけでもない。ロックがかかっている以外は普段と違いもありません。

 

どういう条件で発生する現象なのかも不明。さて、どのように解決しましょう。

 

 

状況

まずは状況を整理します。

  • 夜寝ている間に勝手にロックされている
  • Apple Watchを外したりバンドが緩んだりはしていない
  • 夜中にApple Watchを操作した憶えはない
  • 発生する時としない時の違いは不明だが繰り返し発生する
  • 日中にいつの間にかロックされることはない

 

 

考えられる可能性と対策

では、なぜ勝手にロックされてしまうのかとその対処法について検討していきましょう。

 

時計を外したことになっている?

これは付けているバンドにもよりますが、案外普通にバンドを巻いているつもりでも手首の手のひら側からバンドを押さえてみるとApple Watchが若干浮く場合があります。

夜寝ている最中、寝返りなどの拍子に手首の上でのApple Watchの位置がずれるなどして、手首検出機能がApple Watchを外したと誤判定している可能性があります。

 

対策としてはなるべくぴったり巻けるバンドを選ぶことが一番でしょう。

いわゆる普通の腕時計のようなバックルの金具を穴に通して留めるタイプのバンドよりはApple Watchの純正スポーツバンドのようなタイプの方が手首にピタッと巻きつきます。

 

可能であればこのような穴の間隔が狭くて細かく調整できるものの方がよりいいですね。

 

一番いいのはミラネーゼループタイプのバンドでしょう。無段階で調整できますし、バンド自体が柔らかくたわむのでどの方向から圧が掛かってもApple Watchの位置がずれにくいです。

 

実際、寝るときにこれらのバンドを使うようにしてから、明らかに”いつの間にかロック”の頻度が減りました。効果的です。

 

ただ、あまりきつくバンドを巻くと寝苦しくなりますから、ぴたりと巻きつくくらいがちょうどいいと思います。

 

 

再起動している?

Apple Watchはデジタルクラウン(竜頭)とサイドボタンを同時に長押しすると再起動を掛けることができます。

ちょっと可能性としては低そうですが、もしかしたら寝ている間に偶然この2つのボタンを長押しするような手首の角度になっているのかもしれません。

まあ違うだろうな、と思いながら僕も書いてますけど。

 

一応その場合の対処としては、時計の向きを変えることでしょうか。Apple Watchはデジタルクラウンが右側に来るか、左側に来るかを設定で変更することができます。

iPhoneのApple Watch App > 一般 > ウォッチの向き

Apple Watchの設定App > 一般 > 向き

 

これでデジタルクラウンが指先側ではなく肘側に向くように装着すれば、手首の動きでボタンを押し込んでしまうことはなくなるでしょう。

 

 

寝返りによるうっ血で手首検出機能が誤判定している?

これの可能性が結構ありそうだと思ってます。

 

Apple Watchの手首検出機能は手首の血流量の変化から脈拍を検知することで、いまApple Watchが手首に装着されているか否かを判断しています。

つまり手首の血流が阻害されて脈が検知しにくくなった場合、手首から外されたと誤判定することがありえるわけです。

 

ではどのような状況で手首の血流が阻害されるのか。

例えば左手にApple Watchを着けているとします。

寝返りを打って左側を下にした姿勢になったとき、左腕が身体の下に挟まると、身体の重さで圧が掛かり、血流が阻害されます。うっ血と呼ばれる状態です。

あるいは左腕を枕代わりに頭の下に置いていた場合など、同じことが起こります。

 

そんな簡単にうっ血するものなのか、イメージが湧かない、という人は、少し正座をしてみてください。足がしびれてきますね? それがうっ血です。

実は思っているより日常的なもので、睡眠時で言えば枕が合わないだけでも起こることがあります。

 

『ハネムーン症候群』という言葉を知っていますか?

これは厳密にはうっ血とは違うのですが、やはり同じモダリティ。

ですから配偶者に腕枕をする場合や、そうでなくても自分の腕を枕代わりにして寝る場合などにやはりApple Watchが誤判定を起こす可能性はありそうです。

 

話を戻すと、夜寝ている時の姿勢などが原因で一時的にうっ血を起こし手首の血流が阻害されることで、Apple Watchが手首から外されたと誤判定しているというのがこの仮説。

うっ血はその後の寝返りで改善されるので朝起きた時に気付かないというわけです。

 

この場合の対処法を考えてみましょう。Apple Watchを着けている側を下にした横向きで寝る癖があるなら、逆の腕に装着するのが手っ取り早いでしょうか。

Apple Watchは右手と左手どちらに装着するかを設定できるので、それで普段と逆の腕に装着することで改善できそうです。

 

設定は先ほどと同じ箇所。

iPhoneのApple Watch App > 一般 > ウォッチの向き

Apple Watchの設定App > 一般 > 向き

 

 

ロックしない設定にしてしまえば完全解決

Apple Watchはロックしない設定というのもできます。

これにしてしまえばそもそも勝手にロックされてしまう心配もないので問題解決です。

 

ただしひとつだけ大きなデメリットがあります。それがApple Payが使えないこと。

Apple Payを利用するためにはロックの設定をしなければならないんですね。

当然、ロックしない設定ではApple Payが無効化されてしまいます。

 

Apple Watchで飛躍的に便利になるものの一つがApple Payなので、その大きなメリットを帳消しにしてしまうということになります。

Apple Payをもとからほとんど使っていないという人はいいでしょうが、支払いや通勤などで日常的に使っている人は、その便利さは手放せません。

 

人を選ぶ解決法ですね。

 

iPhoneのApple Watch App > パスコード > パスコードをオフにする

 

 

実際のところ

僕は結局、寝るときになるべくピタッと巻きつくバンドを選ぶようにしています。

それだけで勝手にロックされる現象が100%解消されるわけではないのですが「たまに」くらいの頻度が「滅多にない」くらいには改善します。

 

おそらく実際のところ原因は単独ではなく、時計がずれていてなおかつうっ血しているというように複数あるのではないでしょうか。

いずれにしても日中は勝手にロックされるなどということは一切ないので、寝ている間に特有の何かしらの要因が関与しているのでしょう。

寝ている間のことなのではっきりとした原因の特定は難しいですし、あまり気にしすぎても仕方のないことなので「滅多にない」頻度まで下がったことをもってよしとしています。

 

とりあえず今回分かったことは、自分の寝相が結構悪い可能性がある、ということでしょうか。

 

 

2020年5月12日 追記

解決編

その後原因特定できたので別の記事にしました。続きをどうぞ。

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