こんにちは、あきほ(@arkeninger)です。
前回の【排水編】では、水換え作業を楽にするため、プロホースと延長ホースを使って一気に排水する方法を書きました。
今回はそうして水を捨てた水槽に新しい水を入れる【給水編】です。
給水はここまで簡単にできる
ではまず現状を整理しましょう。
- バケツに水を汲み、カルキ抜きを混ぜる
- 満タンのバケツを水槽まで運ぶ
- 水槽に少しずつ水を移す
- 1〜3を複数回繰り返す
これを、こうします。
- バケツよりも大量の水をポリタンクに汲み、カルキ抜きを混ぜる
- 満タンのポリタンクを水槽まで運ぶ
- お風呂用ポンプを使ってポリタンクから水を汲み上げ、水槽に一気に移す
アクアリウム用の浄水器を使って水道から直接水槽にホースを伸ばして水を足す方法もあるのですが、浄水器自体が高額なうえ、フィルターの交換なども必要になってきます。
今回は高額な機材は一切なしというテーマの中でベストソリューションを追求した結果、上のようになりました。
必要なものは3つ
まずはポリタンク。これはバケツの上位互換として使います。
そもそも一般的なバケツって容量が8Lとかそのくらいだと思います。うちのはそうでした。
容量が少ないので、何度も何度も行ったり来たりして1人バケツリレーをする必要が出てくるんですよね。
それならばいっそ、一度になるべく大量の水を汲んでしまって、往復の回数を減らしてしまおうという発想でポリタンクが登場します。
次に必要なのはお風呂用のポンプ。
お風呂の残り湯を洗濯に使いたい人が、浴槽から洗濯機まで水を汲み上げるのに使うものです。
こうした商品はいくつかのメーカーから出ているようですが、安いもので充分です。我が家では工進というメーカーのKP-104という商品を使っています。
最後に、一般的な内径15mmのホース。
これは先ほどのお風呂用ポンプに接続して使います。
お風呂用ポンプはポンプ本体部分のみでの販売になっているものが多く、実際に使用するにはホースを別途用意する必要があります。どのメーカーのお風呂用ポンプも、ホースの規格として最もスタンダードな内径15mmのホースが直接接続できるので、これを用意します。
水槽の足元から水を汲み上げるなら、長さは1.5mもあれば足りるでしょう。
【排水編】でもホースを購入する必要がありましたから、長めに購入しておいて切って使うのがおすすめです。
実践
では、作業手順を見ていきましょう。
まず、お風呂用ポンプにホースを繋いでおきます。
次にポリタンクに水を貯めます。カルキ抜きも混ぜ、大量の水が用意できました。
ポリタンクを水槽の場所まで運び、先ほどのお風呂用ポンプを投入します。
あとはポンプのスイッチを入れれば、水を汲み上げてくれます。これで一気にバケツ何杯分もの水を水槽に移すことができます。
これまでの水換え作業では何往復もして水を汲み、水槽に移すといった必要がありました。
でもこの方法なら往復回数も大幅に減りますし、水槽に移す時もポンプが自動でやってくれます。なんて楽なのでしょう。
注意点
ポリタンクの大きさは20Lくらいのものがいいと思います。あまり大きすぎると水槽の場所まで運ぶのが大変です。個人的には20Lでギリギリといったところでした。
20Lのポリタンクでも、8Lのバケツ2.5杯分を一度に用意できます。60cm水槽の1/3水換えであれば、1回で済んでしまう量だと思います。
90cm以上の水槽をやっていて、なおかつ力自慢の人であれば30Lのとかでもいいかもしれません。
それから、ポリタンクは広口のものである必要があります。
口が狭いものだと、お風呂用ポンプが入らない可能性があります。10cmくらいの口の広さがあれば大丈夫でしょう。
お風呂用ポンプでポリタンクから水を汲み上げて水槽に入れる時には、水の勢いに注意してください。
僕は思っていたよりも勢いが強くて驚きました。パワフルなポンプで頼もしい限りですが、注意しないと水槽内のレイアウトを崩してしまうことにつながります。
ホースの先から出た水を手で受け止めたり、水槽の壁面に当てたりして勢いを弱めるようにしましょう。
上部フィルターや外掛けフィルターを使っているならそこに注水するようにしてもいいですが、溢れないよう気をつけましょう。
また、スマートプラグを使ってポンプの動作をアレクサで制御できるとさらに便利かもしれません。
両手を使える方が水もこぼしにくいですし、水の勢いでレイアウトを崩してしまうことも防ぎやすいです。
工進のKP-104はスマートプラグを使えばスイッチオフはアレクサに指示できますが、最低でもスイッチオンは指で押す必要があります。
こちらのKP-104Tというやつはアレクサでの制御に向いていそうです。
(実物を試していないので写真の見た目だけでの判断ですが……)
というわけで、【排水編】【給水編】を合わせて、水換えを楽に&時短にする方法でした。全部合わせても掛かる費用は数千円です。
従来の1人バケツリレーから考えたら、これはもう革命的といっていいほど楽になります。革命です。水換え革命です。水換え革命ってなんだよ。