3シリーズの新型が発表されましたね。
BMWの3シリーズといえば、僕が乗っているメルセデス・ベンツ Cクラスの最大のライバルでもあります。

(なお、本記事内の画像は、特段の但し書きがない限り、上記Motor Fanサイトからの引用です)
クラシカルな塊感のあるエクステリア

新型3シリーズは、先に発表されていたEV版3シリーズとも言えるi3と、かなり似た見た目になっています。
正面や後ろからの見た目はほとんど同じと言っていいもの。

ヘッドライトを囲み込んで光る縁取りのついたグリル、直線基調で強いメリハリのついたボディなど、ノイエ・クラッセのコンセプトで示されたデザイン手法を市販の量産車に落とし込んだ形となっています。

一方でボディ形状はかなり違っています。

ホイールベースをはじめ、ボディサイズやシルエットが大きく異なるのは、EV用と内燃機関用の異なるプラットフォームを使っているから。
違うプラットフォームでもほとんど同じ見た目にする、というのがBMWの手法のようです。これは同じグループのMINIでも見られる方針です。
メルセデスはEV版のCクラスと内燃機関版のCクラスに違う見た目を与えているので、興味深い違いですね。
BMWの話に戻ります。
3シリーズについて言えば、僕は完全にEVのi3よりも内燃機関版の方が好みなシルエットです。

力強いエンジンを積んでいることを示す長いボンネットと、その副産物としての長いプレミアムレングスは、伝統的な高級FRスポーツセダンの典型的な特徴。
このスタイルだけで、もう走りの良さを予感させます。多くの人がBMWに求めているのは、この高揚感や動的質感に対する信頼性ではないでしょうか。

3シリーズは後部のデザインも直線的で、角をしっかりつけてトランクの主張があるデザインです。ここもクラシカルな雰囲気がありますから、伝統的な高級FRスポーツセダンのスタイルと相性がいいと感じます。
というか今回の3シリーズは全体的にクラシカルな雰囲気がありますよね。抑揚や鋭さは控えめで、カクカクとした塊感が力強いです。個人的な印象としては、80年代の往年の名車と呼ばれるクルマを彷彿とさせます。旧車好きの人たちにも刺さるのではないでしょうか。十数年後に中古価格が下がってきた頃に、このクルマをカスタムしまくる人がいそうです。
革新的なもの・新時代を示すものを、クラシカルにまとめるというのは興味深いですね。
メルセデスCクラスは同様に高級FRスポーツセダンのスタイルでありながら、3シリーズよりも明確に流麗・エレガント・未来志向のデザインです。
BMWとメルセデスでそこが対照的なのも面白いですね。
同じカテゴリ・同じセグメントでも、ライバル同士でここまでデザインの方向性が違うんですね。
新しく質感の高いインテリア
一方で、インテリアはかなり新しいテイストでまとめられています。

大型のセンターディスプレイ、斬新なステアリング、横いっぱいに伸びたパノラミック・ビジョンなどは、新世代のBMWの証です。ファブリックのトリムは流行を取り入れたのでしょうか。
これまでのBMWのクルマよりも開放的でクリーンな世界観が表現されています。いかにもキビキビと走ってくれそうな、BMWらしい高い走行性能と精緻なクオリティを感じさせます。

個人的には、エクステリアのクラシカルな雰囲気と、インテリアの斬新さとが、少しミスマッチなようにも感じられます。
往年の信頼性を感じさせる見た目なのに、ドアを開けて乗り込むと、途端に未来へ連れて行かれます。このギャップが面白いと同時に、やや不思議な感じがしますね。
きっとその内と外のギャップを埋める、橋渡しをするのが、BMWとしての走りの良さ・動的質感なのでしょうね。乗ればしっくり来る、キャラクターの幅広さが腹落ちする、そんなクルマになっている予感がします。
(まだ試乗もしていないので走りの進化については分かりませんが)
メルセデスCクラスは逆に、エクステリアもインテリアも共通して現代的です。内と外のギャップはあまり感じません。
同じドイツの高級FRセダンで、長年ライバル関係にある2台ですが、今回の新型3シリーズを見ていると、まだまだこのカテゴリーにはブランドごとの個性がしっかり残っているんだな、と感じました。
近年はどちらのブランドもアクの強い見た目ばかりが注目されがちですが、Cクラスオーナーとして新型3シリーズを見てみると、それらが表現しているものの違いが面白いです。
あとは実際に乗ってみたいですね。
写真だけでは分からない「走ったときのBMWらしさ」が、このクラシカルな見た目と未来的なインテリアをどうつないでいるのか。
そこは、Cクラスに乗っている僕としても、少し気になるところです。

コメント