メルセデス純正フロアマットは質感も機能性も圧倒的で、社外品を買う気が失せる。

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僕がW206型Cクラスを購入して、それまで乗っていた国産車との違いに驚いたことのひとつに、純正フロアマットの品質があります。

それまで乗っていた国産車も購入当時400万円クラスのアッパーミドルセダン(マツダ アテンザ)でした。

メルセデスと比べてしまうともちろん大衆車ですが、それでもマツダの中では2016年当時はフラッグシップでしたし、決して安い車というわけではありません。

しかし、そのフロアマットは良くも悪くも普通という感じ。 どこのメーカーでもこんなもんだよねという感じのものでした。

マットの毛足の長さは普通で、裏地はラバーになっていて、そのラバーに所々、柔らかい棘のような突起が付いていてフロアパネルに引っ掛かることで滑り止めになっているという感じ。

ところがメルセデスの純正フロアマットは、一目で分かる高級仕様。

まず厚みが全然違います。明らかに僕が知っている一般的な国産車のフロアマットよりも厚みがあります。

マットの毛足も長く、高級な印象というのももちろんですが、裏地にはそれだけで1cmほどの厚さがあるスポンジのような層がついています。

この長い毛とスポンジ層があるおかげで、適度にふかふかした踏み心地になっています。

また、このスポンジ層は遮音・吸音の機能も持っています。 これがあるおかげでフロア下からのロードノイズの侵入を防いでくれているのですね。

実は、前車の頃は純正フロアマットの下に↓こういう静音マットを敷いてロードノイズ対策をしていました。

これはこれでお手軽なうえにとても効果が高いロードノイズ対策でしたので、多くの方・様々な車種におすすめできます。

しかし、メルセデスの場合は純正フロアマットひとつでこれに相当する機能をすでに持っているというわけですね。「プラスαで対策しよう」と思わないほど、純正だけで十分に静かです。

さらに、マット裏面には滑り止め加工がされており、走行中にズレることもありません。安定感も完璧です。

フロアマットひとつとっても、プレミアムブランドというのはこうも違うのか、と「当たり前のレベルの高さ」に驚かされました。

メルセデス以外のプレミアムブランド、例えばBMWやアウディはどうなんでしょうね。僕は乗ったことがないのでわかりません。また、輸入車でもプジョーやフォルクスワーゲンのような大衆ブランドはどうなんでしょう。国産でもプレミアムなレクサスはどうなんでしょう。レクサスは一度試乗に行きましたが、マットに注目はしなかったので、憶えていません。

あと地味に違いを感じたのは、フロアマット自体のサイズです。 マツダのフロアマットはフロアの隅から隅までをぴったり隙間なく、なるべく多く覆うような感じだったのに対して、メルセデスのそれは特に後席において、フロアよりも一回り小さめに設計されていて、隙間も結構あり、「マットを置いている」という感じがします。

機能だけ考えれば、マツダのようにフロアすべてを覆うほうが汚れ防止や吸音の観点で有利だと思ってしまいますが……一方で、メンテナンス性はメルセデスの方が上です。一回り小さいことで洗車などの際に外して清掃がしやすいです。

そもそも、車の価格が全然違うこともあり、Cクラスの方がアテンザよりも基本的な静粛性が高いので、マットのカバー範囲が多少小さくてもロードノイズは気になっていません。

純正フロアマットは車を購入する時に少しでも価格を抑えようとしてオプションから外す人も多いアイテムですが、メルセデスの場合は高級感と機能性がしっかり備わった、満足度の高いアイテムです。

社外品ならもっと安く済ませることはできますが、個人的には、純正品の実物を見てしまうと社外品を買う気が失せるように思えます。 ただ価格が高いだけでなく、高いなりの良さがある純正オプション品と言えるでしょう。

僕は試していませんが、メルセデス純正フロアマットの下に社外の静音マットを敷けば、さらに静粛性向上が期待できるかもしれません。もし実際にやっている人がいたらどんな感じか教えてください。

(ちなみにこちらの商品はフロント用・リア用がありますが、より大判のリア用を複数買って、サイズや形状に合わせてハサミで切って使うのがおすすめです)

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