かつてと比べ、スマートフォンのバッテリーはずいぶん長持ちするようになりました。
特にここ数年の進化はすさまじいもので、ハード面・ソフト面の両方でバッテリー持ちを最大化しています。
僕はiPhone 3Gが発売されてからずっとiPhoneを買い替えながら使っていますが、以前のモデルでは2年ほど使っているとかなりバッテリーがヘタってきて、日常使いにモバイルバッテリーが手放せませんでした。
しかし、iPhone 12では4年ほど使っていても、毎日の仕事の合間にスマホを触るくらいなら、バッテリーの心配を全然しなくてもよくなっていました。
僕の場合、通勤が車なので、車内ではUSBでスマホを充電することができます。また、最近の車は置くだけ充電がついていることも多いです。
こうしたもので通勤時に充電できれば、会社にいる間にバッテリーを使い切るのは相当難しいです。
そう考えると、もうモバイルバッテリーは要らないんですよね。USBケーブルが1本あればいいんです。
👉Anker PowerLine III USB-C & USB-C 0.9m
通勤が電車やバスだと、乗車中もスマホをいじるでしょうし、その時間が長ければバッテリー残量が不安になるかもしれません。
逆を言えば、日常的にモバイルバッテリーが必要なのは、公共交通機関を使ってそこそこ長時間の通勤をする人くらいだということ。
それ以外は、日常的な範囲ではモバイルバッテリーを用意する必要がなく、たまのレジャーの際などに使うためのモバイルバッテリーがあれば良いという話になります。
もっとも、レジャーの際はスマホではなく目の前の景色や体験、一緒にいる人と共有する時間のほうに目を向けるべきなので、スマホは鞄にしまっておくほうが良いでしょう。そのことも踏まえると、レジャーのシーンでモバイルバッテリーが必要になる機会も、そう多くはないはずです。
ですから、それほど大きな容量だったり、高性能・高機能なモバイルバッテリーはオーバースペックです。信頼性の高いメーカーの、低価格で容量はまずまず、最低限の充電機能が果たせるものをひとつ持っておけば、それで充分です。こういうのです。
👉Anker Power Bank 10000mAh 22.5W
こちらは僕が実際に使っているもの。使っていると言っても上記のとおり、実際にはほとんど活躍の機会はありません。まあお守りですね。
先に触れた公共交通を使う人なども、このようなモバイルバッテリーがあれば事足りるはずです。
例外は、フリーランスの人などでよくある「カフェで仕事」とかそういう働き方をする人。
こちらはスマホだけでなく消費電力の多いノートPCやその周辺機器をモバイルバッテリーの電力に頼って動かすことになるので、それなりに高性能で大容量のものが欲しくなります。
まあ、仕事道具への投資だと捉えることもできるでしょう。その場合は、惜しむべきではないと思いますので、いいやつを買いましょう。
👉Anker Prime Power Bank 27650mAh 250W
つまり、スマホの進化とともに、多くの一般人にとってのモバイルバッテリーの重要性は薄れています。最低限の充電ができれば、それで充分です。
一方で、特定のワークスタイルの人にとっては、モバイルバッテリーは非常に重要です。その容量と機能・性能には大きな需要があります。
そうした二極化が起こっているのが、現在のスマホとモバイルバッテリーを取り巻く環境なのではないかと、そう考えています。
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