【レクサス新型ES発表速報】商品力を大胆に磨いてきましたね

レクサスESのエクステリアデザイン 自動車/クルマ
レクサス、新型「ES」を世界初公開 日本で2026年春ごろ発売予定
レクサスは4月23日、新型「ES」を上海モーターショー(4月23日〜5月2日開催)で世界初公開した。日本での発売は2026年春ごろを予定している。

レクサスESの新型が発表されました。

ESは、僕がCクラスを買う時、比較検討していた車種です。

その時は正直に言ってあまり気に入らなかったのですが、今回のフルモデルチェンジではかなり大胆なやり方で商品力を磨いてきました。刺さる人にはかなりぶっ刺さる内容になっています。

(なお、記事内の画像は、特段の但し書きがない限り、上記CarWatchサイトからの引用です)

レクサスの最近のコンセプトモデルや、量産車で言えばRXにも通じる、鎧のような「面で覆った」感のあるデザインを、セダンのボディタイプにうまく落とし込んでいるように思えます。

全体として流麗と言っていいバランスの取れたセダンボディで、ショルダーラインのところでフロントの先端からリアの先端まで、複雑に移り変わる線と面で構成された強い流れを感じさせる、一本筋の通ったデザインです。

トランクがないのは最近の空力最優先処理ですね。個人的にはしっかりトランクがある見た目のセダンが好きですが、それでもこうしたトランクがないように見えるものの中では、ぶった斬り感が少ないのは嬉しいポイントでしょうか。

ディテールを見ていくと奇抜とも言えるもので、ブラックの線や面が特徴的です。特にボディサイドの線はフロントドアからリアドアにかけて続き、下方へ落ちるようにフレームアウトしていきます。

この部分はまるで高性能車のエアアウトレットを思わせる意匠ですが、実際にはどうやらキャラクターライン代わりの少しの段差にブラックパーツがあしらわれているだけで、エアアウトレットはないようです。

機能が無いのに機能パーツっぽく見えるダミー意匠なのはやや残念ですが、いずれにしても、かなり大胆な試みであることは間違いありません。

他には、ポジションランプがかなり上の方に位置しているのも特徴的ですね。リアの一文字テールランプも高い位置にあるので、全体として腰高感があります。

でもそこは下の黒い部分やリアのL字部分で視線を下方に誘導しているので、これで視覚的にカバーしているようですね。

BEVとして床下に大容量のバッテリーを搭載するためボディが厚ぼったくなるのも、最近の車では共通の悩みですが、ボディ最下部をアンダースカートっぽくしてブラックアウトしていることで、視覚的に目立たないようにしていますね。

インテリアでは、インパネ中央の大きなモニターがそのまま助手席側に連なって2連になっているところがハイライトでしょうか。

この構成、つい先日マツダの海外専売モデルEZ-60の発表で見たものと、かなり似ていますね。

マツダEZ-60の内装

偶然でしょうが、マツダがほとんど同じに見えるものを先に発表してしまったので、レクサスとしては「してやられた」と思っていそうです。

とはいえ、EZ-60は日本では導入されないモデルですから、ユーザーがこうしたレイアウトに惹かれた際、選択肢になるのはESの方ですね。

これまでのESのインテリアはさすがに古さを感じさせるものでしたが、今回のモデルチェンジではちゃんと先進感も取り入れて、ついでにクラウンより明らかに上級という雰囲気も漂わせています。レクサスである以上、そうでなければいけませんものね。

ESのライバルを考えると、元々はドイツ御三家のEセグメント……つまりEクラス、5シリーズ、A6あたりだったと思いますが、正直厳しい戦いでした。

今回はそれらに食らいつくというよりは、BEVとして新型 CLAやモデル3と戦えそうですね。それらに対しては群を抜いてボディサイズが大きくなるので、よりゆとりのある選択肢として存在感を発揮できそうです。

安易にSUV風味にせず、ちゃんとセダンとして出してくれるのは、セダン好きとしてはとても好感が持てます。

クラウンセダンではフォーマルすぎる、もう少しパーソナルなスペシャリティカーがいいという人にはぴったりではないでしょうか。

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