W206型Cクラスでは、ドライブモードを「コンフォート」「エコ」「スポーツ」「スポーツ+」「インディビジュアル」の5つから選べます。
このうち「インディビジュアル」はエンジンやサスペンションを好みに合わせて個別に設定できるカスタマイズモードなので置いておくとして、「コンフォート」と「エコ」の違いについては以前別の記事で取り上げています。
そこで、今回は「スポーツ」「スポーツ+」について見ていきましょう。
なお、「スポーツ+」は、W206販売開始当初はガソリンエンジンモデルの特権でしたが、僕が購入した2025年・プロダクトコードMP202501の時点で、ディーゼルエンジンでも選択できるようになっています。
スポーツモードでは、標準であるコンフォートモードと比べて、次のような変化があります。
- エンジンの回転数が高めに維持される
- トランスミッションが一つ下のギアを選ぶようになる
- ステアリングの反応がクイックになる
- ステアリングの手応えがやや重くなる
これらに加え、電子制御ダンパーを搭載したモデルでは、それも締め上げてくれます。
僕が乗っているディーゼルモデル(C220d)よりも、ガソリンモデル(C200)のほうがよりスポーツモードの特性とマッチしていて、非常に楽しく運転できるという話も、別の記事で書いています。
とはいえ、C220dでもスポーツモードならではのキビキビとした反応の良さは堪能できますし、鋭い加速も見せてくれるので、積極的に運転を楽しみたい場面にはうってつけです。
さて、「スポーツ+」モードでは、スポーツモードの設定に加えて、電子制御ダンパーをさらに締め上げて、足回りをガッチリ固めてくれます。
これによりまさにスポーツセダンといった運転感覚をもたらしてくれるのですが、そこは流石のメルセデス。特筆すべきはコンフォート性との両立です。路面のガタガタした振動や細かな段差を、お腹に響くような不快な突き上げとしてそのまま伝えては来ません。人間か不快と感じる振動周波数をしっかりカットしている感触があります。結果的に、角が取れたマイルドな当たりとして感じられます。
さて、スポーツ走行といえばワインディング……山道ですよね。
ワインディングをスポーツモードとスポーツ+モードで走り比べてみると、車体の安定感に大きな差があることに気づきます。
スポーツ+モードにしたときには、足回りを固めるおかげで、カーブで車体が左右に揺さぶられる動き(ロール)が出にくくなっているんです。その結果、4輪の接地感が増し、より安定して走れるのはもちろんですし、単純に乗り心地も向上します。
よりハードな印象のスポーツ+モードのほうが乗り心地が良いというのは、直感と少し違う部分かもしれません。
これも前述の通り不快な振動が来ないようにしっかり調整されているからこそ、デメリットを打ち消しながら、旨みの部分だけを享受できるんですね。
ですから、スポーツ+モードは「スポーツモードよりもさらに激しくなる」というよりも、「スポーツモードに安定感をさらに加える」という理解が正しい気がしますね。
とはいえこれはディーゼルモデルのC220dについての話なので、ガソリンモデルのC200ではまた話が違うのかもしれませんが。
個人的には、追い越しや合流の時など瞬間的に鋭さが欲しいときはスポーツモード、ワインディングなど一定の区間で運転自体を楽しみたいときはスポーツプラスモードが良いのではないかと思います。



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