こんにちは、あきほ(@arkeninger)です。
今回は家庭用のラベルプリンターを購入しましたので、レビューしていきます。
『テプラ』って言葉があまりにも有名ですが、一般名としては『ラベルプリンター』と言うそうです。
『テプラ』は事務用品メーカーであるキングジムのラベルプリンターの製品名なんですね。
『ウォシュレット』と『シャワートイレ』みたいなものでしょうか。
スマホと連携してラベルが作れる
さて、今回は家庭用ラベルプリンターの中でもスマホと連携してアプリで操作ができ、ラベルを作成できるタイプのものを前提にしています。
昔からあるラベルプリンターだけで完結するタイプのものは「いかにもオフィス用品」って感じですし、キーボードが搭載されている分本体も大きく、家に置いておいて必要な時にさっと取り出して使うには少し取り回しが悪いです。
その点スマホ連携タイプなら総じてコンパクトですし、普段から使い慣れたスマホで操作できるので、ただでさえ使う機会がそこまで多いわけではないラベルプリンターの操作をわざわざ憶える必要もありません。アプリ上で作成したラベルがプレビューできるのもいいですね。
スマホ連携タイプのデメリットとしては、スマホがないと使えないことでしょうか。とはいえ家庭でスマホがない状況がどれだけあるかと考えれば、大きな障害ではないと思います。
ブラザー『P-TOUCH CUBE』
家庭用ラベルプリンターを買おうと思ったら、ほとんどの方は次の3つのメーカーを検討するのではないでしょうか。
- ブラザー
- キングジム
- カシオ
今回は我が家に必要な機能が満たされていて値段が他に比べて安いという基準で考えて、ブラザーの『P-TOUCH CUBE』という機種を選びました。品番で言えば『PT-P300BT』というモデルです。
商品はこんな外箱に入って届きました。
オフィス用品メーカーらしいパッケージだなと思います。
同梱物は本体の他に説明書、サンプル用のラベルカートリッジが2つです。
この製品、電源は乾電池となっているので要注意。別売りのオプションで電源ケーブルも購入できます。純正品はやはり高いんですが、ありがたいことにサードパーティの互換品が出ています。
スッキリしたデザイン
本体は凹凸の少ないスッキリとまとまったデザインをしています。
プラスチック製ですが、安っぽく無骨な感じはありません。むしろ表面の加工は期待よりも綺麗なくらい。
別にラベルプリンターにアルミ削り出しの本体とかを求めているわけではないので、必要充分以上の質感と言えると思います。使わない時はしまっておくようなものですしね。
サイズで言えば、こうして掴めるくらいのコンパクトさ。
使わない時はしまっておくわけで、コンパクトで収納場所を取らないのは家庭用にうってつけですね。
価格と機能のバランスがいい!
この機種を選んだ一番の理由はこれでした。
今回重視したのはラベルに文字がプリントできるという基本の機能のみで、イラストやフレームで可愛いラベルを作れるデコレーション機能とかは完全に求めてなかったです。キングジムのラベルプリンターはそのへんに力入ってる印象でしたが……。
今回購入したブラザーの『P-TOUCH CUBE』も豊富なフォントや可愛いフレーム自体はあるので、デコレーション機能をメインに使いたい、という人でなければ充分満足できそうです。まあうちは一生使わない気がしてますが。
それから、対応しているラベルの幅によっても価格が大きく変わります。
今回購入したモデルでは12mmまでの幅のラベルに対応しています。おそらく最も一般的で標準的なラベルではないでしょうか。
同じブラザーのひとつ上のモデルだと24mm幅まで対応となっていますが、値段が跳ね上がります。我が家では24mm幅は使わないだろうと判断しました。
また今回、購入時の価格が5,500円程度でした。
他メーカーのラベルプリンターがデコレーション機能など我が家に必要ない機能が盛り沢山で安くて7,000円くらい、高いと12,000円くらいする中でこの価格ですので、結果的に我が家にピッタリなのがこれでした。
中には製品名に「Lite」などの言葉がついて価格が安いものもあるんですが、そういうのはカートリッジが専用のものでないといけなかったりします。
普通の、あくまで普通のオフィス用品のラベルプリンターとカートリッジを共有する製品の方が、絶対にいいですよ。カートリッジが終売になってしまって手に入らないとか、文具店を何軒も探し回って見つけないといけない、みたいなことが起こりますから。
『P-TOUCH CUBE』は普通にオフィスで使うのと同じカートリッジが使えます。この圧倒的安心感。
さっそく使ってみる
スマホ連携を前提としたラベルプリンターなので、当然アプリで操作します。
こういう非IT系の企業が自社製品の専用アプリとして出しているアプリって、総じて使い勝手が悪かったり、動作がもっさりしていたり、最新OSへの対応が遅かったりするんですよ。言ってしまえばクソアプリみたいなのが多くて、だいたいはアプリの評価も散々になっています。
でもこの『P-TOUCH CUBE』用のアプリはその中にあってアプリの評価が高いというのもポイントです。ちゃんと最新の設計になっているアプリで、使っていてストレスを感じることもありませんでした。
試しにこのブログのタイトルでラベルを作ってみます。
選べるフォントは思いの外豊富で、その他にも一通りのリッチテキスト形式は扱えます。
テープの長さやフレーム等の設定もできます。
あまり凝ったものを求める人でなければ充分すぎてまともに使わないくらいのフレームが選べます。
プリントしてみるとこんな感じで排出されます。本体のハサミマークのところはレバーになっていて、押し込むことでテープをカットできます。上位機種だと自動カット機能もあるんですが先に書いた通り値段が跳ね上がります。
印刷エリアの左端の『:』はハサミで切る時の目印です。その左側が妙に長いですね。
実はここがこの機種の唯一と言っていい欠点。
ラベルの左側、先頭の部分に大きな余白ができてしまうんです。ちょっとテープがもったいないですよね。
何枚も続けてプリントするときは、先頭の一枚のみ左側にこのような余白ができて、それ以降はいい感じにプリントしてくれます。まあそれならいいかな……安いし……。
家庭用のラベルプリンターとしては一番おすすめ!
家庭でラベルプリンターを使う用途って、たとえば整理整頓のためだとか、子供の名前シールを作るためだとか、そういうのですよね。
前者はデコレーション機能とか幅広のラベルとか、特別要らないと思うんですよ。だからそういう部分は最低限で、その分コストが安い方が嬉しいです。
一方で後者は少しくらい可愛いラベルが出せてもいいかもしれませんね。この『P-TOUCH CUBE』はその程度の機能は備えています。
それ以上こだわるのって、人と贈り物や手紙のやり取りが多い人くらいでしょうか。
総合すると、ベーシックな機能を備え、ベーシックなカートリッジが使え、必要充分よりも少し上くらいの品質があって、ライバル製品と比べて使い心地がよく、それでいてライバル製品よりも価格が安いこの『P-TOUCH CUBE』は、家庭用のラベルプリンターとしてはほとんどパーフェクトなんじゃないかと思うわけです。
唯一の欠点はやはり、1枚目の先頭の余白が長くてラベルがもったいない、という点でしょうか。それをどこまで重視するかだと思います。そこを納得した上で購入するなら、満足感は高いと言えます。
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