EV版GLCの内装はひとつの完成形(インテリア)

自動車/クルマ

メルセデス・ベンツの新型GLCがワールドプレミアされました。

新型メルセデス・ベンツGLC登場へ!──GQ新着カー
新時代のメルセデスSUVに注目!

(本記事内の画像は、特段の但し書きがない限り、上記GQJAPANサイトからの引用です)

前回はエクステリアについてチェックしました。

👉EV版のGLCは威厳たっぷりな新世代デザイン(エクステリア)

今度はインテリアについて見ていきましょう。

まず目に飛び込んでくるのは、左右いっぱいに広がるディスプレイですね。

これは従来も似たような意匠のものがありましたが、新型GLC EVのそれは継ぎ目が一切ない、真のパノラマになっています。

Eクラスのように助手席側は独立した画面になっているというわけでもなく、完全にひと繋がりです。一体感は言うまでもありません。取って付けた感や無理やり入れ込んだ感がないのは素晴らしいです。

Eクラスのインテリア

普通なら、こうした左右いっぱいにディスプレイを置くデザインは、どうしても絶壁になり、圧迫感を感じさせやすいものです。

また、左右方向に直線的なダッシュボードと前後方向に直線的なセンターコンソールの間でデザインが衝突します。結果、「ダッシュボードはダッシュボード、コンソールはコンソール」と潔く直線的に交わるような処理になりやすく、一体感やいわゆる「包み込まれている感」は感じにくいものが多いです。

新型CLAの内装デザイン
新型CLAのインテリア

しかし新型GLC EVでは、センターコンソールから続くトリムパネルがディスプレイの下で湾曲し、コンソールとダッシュボードの連続性を持たせています。

さらに、その部分に間接照明を仕込むというニクい演出も。

良くも悪くも目立つディスプレイばかりでなく、自然とトリムパネルにも目がいくようになっています。

ディスプレイは高級車でも大衆車でも、何なら軽自動車でも、質感に差をつけにくいもの。それに対してトリムは素材の質感によって高級感を表現しやすい部分です。

僕が乗っているのはCクラスですが、Cクラスの内装が上位クラスよりも好きな理由も、コンソールからダッシュボードにかけての一体感あるトリムを中心としたインテリアデザインによるところが大きいです。

Cクラスのインテリア

他に内燃機関のGLCと大きく変わった部分としては、内装設計のルールがあげられます。

Cクラスや内燃機関のGLCでは、「操作に関わるボタンなどの部分は全て、サテンシルバーの縁取り加飾がついたピアノブラックパネルにまとめられている」という特徴がありました。

新型GLC EVでは、その限りではなくなっています。

とはいえ、画像でも十分、質感の高さを感じさせますね。実車はさらに良いでしょう。

質感の高さはこだわりのエアコン吹き出し型にも表れています。まるで工芸品のようです。

シートについては、小変更といった感じですね。

注目はCLA同様、スターパターンの入ったガラスルーフが設定されていること。アンビエントライトに連動して色を変えて光るはずです。

また、フロントトランクを備えているのも特徴です。

個人的にはフロントトランクって、普通のリアトランクと比べて使いにくいと思っています。

物を出し入れするには少し遠いので、身を乗り出して手をいっぱいに伸ばす必要があり、それでも車のボディについた汚れが服についてしまう。セダンでもそうなのに、SUVならなおさら。フロントトランクにはそんな欠点があります。積極的に使っているのは、珍しい装備のついた車でドヤりたい人くらいではないでしょうか。

それでも、スペースを余らせているくらいなら、付いていないよりは付いていたほうがいい装備です。

全体として新型GLCのEVは、そのインテリアにおいて、ここ数年のメルセデスがCクラスやEクラス、CLAなどで模索してきた方向性を、かなり突き詰めたところまで実現していると感じます。

「完成形」と呼んでも良いのではないでしょうか。

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