普段僕が乗っているCクラスはディーゼルエンジンを積んだC220dですが、今回、ガソリンエンジンを積んだC200に乗る機会がありました。
先日もその印象の違いを記事にしています。
👉【ガソリン・ディーゼル】C200の乗り味をC220dと比較(Cクラス/W206)
さて、その中でも触れていますが、C200とC220dを比べると、C200のほうが明確にスポーティです。
エンジンの特性上、当たり前のことなんですが、ガソリンエンジンを搭載しているC200には「踏み込みを増すほど唸りを上げて吹き抜けるような快さ」があります。
ディーゼルエンジン搭載のC220dは、トルク自体はC200以上に強力ですが、もあっと底から湧き上がるような力強さをしているので、アクセルを踏み込む、エンジンを回す、加速する、気持ちいい! というスポーツ感とは違っています。
さて、そんなスポーティなC200ですが、その楽しさを存分に味わえるのが。ダイナミックセレクトのスポーツモードとスポーツ+モードです。
これらのモードでは、エンジンの回転数が高めに維持されるようになり、吹け上がりが良くなります。 トランスミッションはひとつ下のギアを選ぶようになり、エンジンの回転をより積極的に駆動に使おうとします。 ステアリングもやや重たくなり、ビシッと決まる感覚が強くなります。 僕が乗ったC200は電子制御ダンパーを装着していない年式でしたが、電子制御ダンパー装着車では、足回りも締め上げられます。
普段は快適なサルーンですが、モードを切り替えると、さながらスポーツカーです。
一気にテンションが上がるというか、もっとアクセルを踏み込みたい、もっとスピードを上げてアップテンポに走りたいという気持ちにさせます。
また、ハンドルを切れば路面を舐めるようにして手応えを返しながら回頭してくれるので、ひらひらとカーブを曲がるたびにスピードを上げていくような走りができます。
クルマとの対話はもちろんなのですが、路面との対話をしているという感覚も強く感じ取ることができます。今回は機会がありませんでしたが、峠を走ったらさぞ楽しい事でしょう。
Cクラスはもともとボディ剛性がとても高いので、そのことも手伝って、エンジンやタイヤの動きをしっかり手懐けることができます。
上にはAMGがあるにもかかわらず、通常のC200でここまでスポーティだということにも驚きます。この領域をAMGに任せるのではなく、スタンダードなC200で実現するとは。
逆にAMGがどこまで振り切っているのかにも興味が出てくるところですね。
僕の印象としては、スポーツ+モードのほうがより思い切ったキャラ変が楽しめるので、気に入りました。
ここまでのお話は、あくまでC200についてです。 僕が普段乗っている、ディーゼルエンジン搭載のC220dでは、ここまでのキャラ変は感じにくいです。 もちろんエンジン回転数が高めになったり、ギアが低くなったりはしてくれます。 ただ、やはり吹き上げのよさとそこに由来する気持ちよさはガソリンエンジンには敵いませんし、C200がそうしてくるような、感性や情動に訴えてくるスポーツ性の演出とまでは言いにくいです。
そうしたスポーツ性を求める人は、やはりC200を積極的に選ぶべき人だと思います。
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