走行中の異音トラブル解決記|ブレーキからの嫌な音と、その意外な原因

自動車/クルマ

先日、いつも通り車で走っていたところ、急に車から「キー」「キィィィ」という異音が鳴るようになりました。

びっくりしてしまいましたが、その日のうちに解決しましたので、事の顛末と対応を記録しておきます。

異音の発生状況

状況は以下の通りです。

  • 車両:メルセデス・ベンツ Cクラス セダン
  • 時期:9月某日
  • 時間帯:朝(通勤時)

僕は普段から片道15kmほどの道のりを通勤で走っているのですが、その途中、10kmを越えたあたりで、「キー」「キィィィ」という大きな音が気になるようになりました。

音の特徴としては、最も近いのはブレーキ鳴きの音。冬の寒い日に走り出した直後、まだ車が温まっていない時、ブレーキを掛けると「キー」と鳴る、あの音に似ていました。

もしくは、まるで大型のトラックがブレーキをかけた際に、派手に軋みながら止まる時の、あの音のようにも思えました。

なので、初めは対向車のトラックの音かと思いました。しかしそのトラックが行ってしまってからも音は続いていたので、トラックの音ではありません。

ではブレーキ鳴きかというと、それも違います。車が十分に温まってから急に鳴り出しましたし、ブレーキを掛ける時だけでなく、加速時や一定の速度で巡航している時にも鳴るので、明らかにブレーキ鳴きではありません。

音はとても大きく、周りの人がみんな振り向くくらいです。しかも、とてもよく響く音で、ぞわぞわっとするような嫌〜な感じの反響を伴っています。

音は走っている間(車が動いている間)はずっと聞こえていて、かなり耳障りです。

自分より後方から聞こえてくるような気がして、後続車から出ている音かとも疑いましたが、自分が走り出すと音も鳴って、止まると音も止まるので、やはり自分の車から出ている音のようでした。

また、そうして走っている最中に一度だけ、「フオォォォン」という感じの、まるでハイブリッド車や電気自動車がモーターのみで走る時のような音が混じったのも、印象に残りました。

対応

異音はマズいでしょと思い、駐車場に到着してすぐにディーラーの担当者に連絡しました。

走行に関わる重要な部分の故障の可能性もあります。

取り急ぎ、その日の夕方にディーラーに相談に伺いたいと伝え、来店予約を取りました。

その日の仕事を終えてディーラーに向かって走り出すと、やはりあの「キィィィ」という音が響き始めます。

しかし朝と違って、車が動いている間ずっと聞こえている感じではなく、聞こえたり聞こえなかったりを何度か繰り返していました。そのうちにディーラーに到着しました。

さっそくサービス担当者とメカニックの人に、これまでのことを説明したところ、メカニックの人の運転で、僕も同乗して、ディーラーの周りの道をぐるっと一周して症状を再現することを提案されました。

そうして走り出してみると、不思議なことに全然異音がしません。

こういうのってあるあるですよね。整備工場に持ち込むとトラブルが再現できないっていう。

原因判明

さて、この時点でメカニックの人は今回の異音について、すでに見当をつけていました。

いわく、ブレーキの部品の隙間に小石が入り込んで挟まってしまって、それが音を立てていたのではないかと。今音がしないのは、その小石が走行中に排出され、すでになくなっているからではないかと。

実は、つい数日前にも全く同じような状況で持ち込まれた車両があったそうです。

メカニックの人は、すぐに車をリフトアップして、足回りを確認してくれました。

すると、やはり見立て通り、後ろの右側のブレーキ部品内部に、石が挟まって削れたような傷跡があることが分かりました。

音が後方から聞こえるように感じたのは、実際にリアのブレーキから出ていたからだったのですね。

ぞわぞわするような嫌な響きについても、そのような状況だと、挟まった石が擦れることが原因で共振が発生し、響きが大きくなってしまうのだということです。

また、小石で削れた跡は、2箇所——より中心に近いところと、それより外側のところにありました。

どうやら引っかかっていた小石が、途中で移動したようです。「フオォォォン」というモーター走行のような音は、この移動時に聞こえたのでしょう。

さて、小石が原因で確定したわけで、すでに症状も改善していますが、ブレーキ内部に傷はついてしまいました。

しかしメカニックの人によると、これも特に気にしなくていいそうです。

というのも、ブレーキはもともと使用していればだんだん削れていくものだし、今回の傷もそれに埋もれていくと。また、ブレーキ性能自体にも特に影響はなく、交換・修理の必要もないと。

というわけで、それ以上の対応は必要なく、問題の異音は解決しました。

今これを書いているのはその翌日で、すでにそこから40km以上は走行していますが、その後不快な異音な一度も聞こえていません。

唯一、メカニックの人も首を傾げていたのが、なぜこのようなトラブルが最近連続して発生しているのか。これは分からないそうです。ひょっとしたら数日前に来ていた台風の影響で、小石が道路上に出てきていたとか、そういうこともあるかもしれません。

以上が、僕の車に起こった異音トラブルの顛末でした。

もし似たような異音にびっくりして慌てて検索して辿り着いた人がいたら、参考になればと思います。

ただし、基本的には異音というのはヤバいトラブルの証拠ですので、安心してしまわずにちゃんと整備工場で診てもらったほうがいいと思います。

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