今回はShokzのOpenRunという骨伝導イヤホンを購入しましたので、レビューしようと思います。
前提となる用途
電車やバスなど公共交通機関を使って通勤している人は通勤中にイヤホンを使うのでしょうが、そもそも僕の場合は地方都市在住で車通勤なので、日常的にイヤホンをあまり使いません。
自然、家の中でのたまに使うという程度の使用になります。
OpenRunはモデルとしてはランニング向きのモデルということになっていますが、Shokzのラインナップの中ではミドルクラスの、最もスタンダードなモデルと言っていいでしょう。僕も特にランニングをするわけではありませんが購入しています。
Shokz OpenRun

こちらがパッケージ。
シンプルで良いですね。

開封すると、早速本体が入っています。その下には同梱物。

同梱物は本体の他に、持ち運び用の巾着袋、説明書、充電用のUSBケーブル、それに固定用?のヘアバンドです。

本体。
全体がラバーで覆われていて、柔らかい手触りですが、中身はしなる程度の硬さです。
左右のこめかみに当たる部分にはマグネットが入っていて、写真のようにピタリと付きます。
装着時に左になる方にはマルタファンクションボタン。再生/停止や曲送り、曲戻し、通話への応答などができます。
右になる方には音量調整ボタン。音量+ボタンは電源ボタンも兼ねています。
イヤホンに求める、手元の操作はひと通りできる感じですね。
印象としては、価格に期待する品質の節度感のようなものは、相応に感じます。
線が細いので華奢な感じは受けますが、それが軽さや扱いやすさにもつながっているので、美点と言ってもいいでしょう。
音質は特別高いわけじゃない
音質に関しては、とてもいいというわけではありません。
優・良・可で言えば、良寄りの可くらいでしょう。フラットで聴き疲れしにくく、抑揚よりもバランス重視の音。
音の厚みや臨場感は乏しいですが、Youtube動画やPodcastであれば何の不自由もなく楽しめるでしょう。
そもそもProモデルではないですし、骨伝導イヤホンということでノイズキャンセリング機能もありません。
音質を求めるなら、イヤホンならカナル型の高性能なものにすれば良いと思います。同じ値段で断然音質のいいものが買えるはずです。
ただ僕の場合は家に合計20万円くらい(購入当時)するサウンドバー + サブウーファー + サテライトスピーカーがあるので、音楽への没入体験とか極上の音質を求めるときにはそっちを使うんですよね。スピーカーはいいですよ。イヤホンの限界を軽々超えてきます。
OpenRunに求めるのは、妥協のない音質ではないというわけです。
「ながら聞き」には最高かもしれない
では何を求めるのかというと、それはもちろん扱いやすさ……取り回しの良さ。日常生活の中での自然な使用感です。
外音取り込み機能のあるヘッドホンも持っているのですが、ヘッドホンはどうしても大きくなって着け外しが面倒くさいですし、外音取り込みも弱いというか、例えば同じ部屋にいる家族に話しかけられると、話しかけられたことは分かるものの、そのまま会話するには聞き取りにくく、結局ヘッドホンを外して会話する……という具合でした。
このShokz OpenRunのような骨伝導イヤホンでは、元から耳を塞がないので、家族との会話など周辺の音の聞こえ方は変わりません。それでいて音楽もしっかり聞こえています。
そのあたりの聞こえ方は、はじめ少し不思議な感覚です。
音楽を聴いているというより、生活の中に自分だけのBGMがつくような感じ、と言えるでしょうか。
それゆえに、じっくり集中して音楽の世界に入り込むという用途には、あまり向いていないと感じます。やはり本領発揮は「ながら聞き」。生活音と音楽の両立、そこですね。
最高の音質を求める必要がないのも、だからこそです。Proではなくスタンダードモデルこそが「買い」なのです。
購入時はモデル選びに注意
Shokz OpenRunには、4つのモデルというか、仕様違いがあります。
まずは充電方式がUSB-Cのものと、専用の磁気接点コネクタのもの。
そしてそのそれぞれに、標準サイズと頭の小さな人向けのminiサイズがあります。
充電方式は、いうまでもなくUSB-Cがいいでしょう。
注意が必要なのはサイズ選びのほうです。結論から言って、標準サイズではやや大きいかもしれません。
あくまで僕の場合ですが、標準サイズだと頭の後ろで左右を繋ぐループが3cmくらい浮くような、少し余裕のある作りになっています。
このループの部分はラバーで覆われているものの、しっかり形があって曲がったりはしないパーツです。場面次第では全然問題になりませんが、例えば寝転がるとか、ソファに座って頭を背もたれに預けるような場面では、後頭部間のループが後ろに当たって位置がズレるのが気になります。
妻にも試しに装着してもらいましたが、やはり後頭部のループが浮くのは同じように気になったようです。ひょっとしたら日本人にはminiサイズがちょうどいいのかもしれません。購入の際は自己責任でお願いしたいですが、僕はもし数年後に壊れてしまったとかでリピートするなら、その時はminiサイズかなと思いました。
「音を聴く」よりも「生活に溶け込ませる」イヤホン
Shokz OpenRunを実際に使ってみて感じるのは、「これは音質で感動するためのイヤホンではない」ということです。
むしろ価値があるのは、
- 耳を塞がないこと
- 着けていることを意識しなくていいこと
- 生活の流れを止めないこと
そうした部分です。
音楽に没入したいなら、もっと向いたイヤホンはいくらでもあります。
でも、家事やちょっとした作業をしながら、あるいは家族と会話を交わしながら……そうした場面に「自分だけの音」を添えてくれるイヤホンとしては、これほどぴったりなものもないと感じます。
特に、
- イヤホンを使う頻度は高くないけれど、使うときはストレスなく使いたい
- 生活の中で、ここという時にBGMがほしい
- イヤホンを使っていない時の感覚のまま、イヤホンを使いたい
という僕のような人には、かなり相性がいいはずです。
骨伝導イヤホンというジャンルが初めての人も、その醍醐味がしっかり味わえる一台です。


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