W206型Cクラスの静粛性・遮音性能については、感心するばかりです。
ボディの基本的な遮音がしっかり効いているのでしょう、ドアを閉めればしっかり外の音を遮断してくれます。
ディーゼルエンジンを積んだC220dでも、エンジン音が気になる場面はありません。
前車のマツダ アテンザと比べると、外からの音については、まあ同程度の静けさでしょうか。
ただし、アテンザは前席サイドウィンドウに遮音ガラス(合わせガラス/アコースティックガラス)が使われていましたが、Cクラスには使われていません。
にも関わらず同程度の静けさが実現できているのはスゴいですよね。
(Cクラスのサイドウィンドウをよく観察すると、1枚だけのガラスの代わりに、アテンザのそれよりかなり厚みがあることにも気付きます。静けさの理由でしょうか)
それよりも、自車のエンジン音や風切り音が入ってきにくくなっている、そちらが明らかにアテンザよりレベルが高いです。
さて、そんなCクラスの静粛性ですが、唯一、苦手と言えそうなシチュエーションがありました。
それはずばり、トンネル内。
自車や周囲の車のロードノイズや風切り音が反響して増幅した音が、パノラマルーフから入ってきます。
明確に上から音が侵入してきているので、そこがCクラスの静粛性を考えるうえでは、1番のウィークポイントということですね。
逆にトンネル内でなければ、先にも書いたとおり、十分に静かな車です。快適と思えるだけの静けさはしっかり確保されています。
限定的な環境下も含めてさらなる静粛性を求めるならば、ワンランク上のEクラスへどうぞという、メルセデス・ベンツ日本からのメッセージかもしれません。
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