Cクラスには車線逸脱防止機能(レーンキープアシスト)が付いています。
走行中に車線を逸脱しそうになるとステアリングが振動して警告してくれるもので、それ自体は前車マツダ アテンザにもある機能でした。
マツダの車線逸脱防止機能は、ステアリングが小刻みにヴヴヴヴヴヴヴという感じで振動します。ドライバーがコースアウトしそうになっていることに気付いて車線の中に戻るとその振動が収まります。
まるでサーキットのゼブラゾーンを踏んでいるかのようなイメージでスポーティーな印象でした。
一方、メルセデスの車線逸脱防止機能は、マツダよりもさらに小刻みに、というか鋭く、ヴヴッ!ヴヴッ!ヴヴッ!ヴヴッ!という感じでステアリングが振動します。
こちらはその振動の感触にとても驚いたのですが、まるでステアリングの奥で繋がっている前輪が振動しているかのような、不思議な感触です。
もちろん個人的な感じ方ではありますが、単に手元のステアリングが震えているのではなく、足元でクルマが(というか前輪が)車線の内側に向かって向きを変えようとして震えているかのような、そんな印象を受けました。
そう思わせるような振動による演出というのも、狙ってやっているとしたらかなりスゴい話です。
ドライバーとして、クルマとの対話を非常に強く感じます。
ただの“警告”ではなく“クルマとの対話”。
Cクラスのステアリングから伝わるその感覚、これから試乗する機会がある人は、ぜひ一度体感してみてください。
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