先日「前車(マツダ アテンザ)で使用していたフロントガラス用の撥水コーティング剤をCクラスに使ったところ、ワイパーがとんでもなくビビるようになってしまった」という旨の記事を書きました。
👉【ビビり音対策】撥水コーティングでワイパーがビビる! 国産車と輸入車で違う商品選び
その後、この問題について調べ、試し、結局どうすることにしたのかをまとめておきます。
自分自身の備忘録にするとともに、僕のような輸入車初心者の人の参考になればと思います。
フロントガラスの撥水コーティングでワイパーがビビる
まず、どうしてワイパーがビビるのか、ですが、これはやはり、輸入車特有の事情があるようです。
輸入車……とりわけドイツなど欧州車では、日本車と比べてワイパーをガラス面に押し付ける圧が強く設定されているそうです。
国内の最高速度が新東名高速道路の120kmである日本車と違い、アウトバーンを200kmでかっ飛ばすことを想定して設計されている欧州車では、そうしたシーンでワイパーが風で浮き上がってしまわないように。日本車よりも強くガラス面に押し付けているそうです。
もともと撥水コーティング剤を塗布したフロントガラスは素のガラス表面よりも摩擦係数が高く、ワイパーがビビりやすいのですが、上記の事情により、日本車ではビビらない撥水剤でも輸入車では非常にビビりやすいと、そういうことのようです。
対策として有効なのは
対策としては、ワイパー自体を滑りがいいシリコンワイパーに替えるのが最も確実なようです。
メーカー純正品のほか、汎用品でもこのようなものがあります。
ワイパー交換は初心者でも比較的難易度の低い作業だそうです。ただ、今回はあくまでコーティングで解決しようと思い、できるだけビビりにくいコーティング剤を検討してみました。
撥水コーティング剤の成分に注目
ガラス撥水コーティング剤には、大きく分けて2つのタイプがあります。
シリコーン系 | 効果は短い | ビビりが比較的起きにくい |
フッ素系 | 効果長持ち | ビビりやすい |
また、シリコーンとフッ素の両方が配合されているハイブリッドタイプもあります。
どうやらビビりの主な原因になる成分はフッ素のようです。フッ素はコーティングの耐久性を高めてくれるのですが、背に腹はかえられませんね。
試したコーティング剤
👉CCI ガラス撥水剤 スマートビュー 超耐久撥水スプレー 長持ちタイプ
フッ素タイプ。
こちらは先述の、前車マツダ アテンザで使っていたもの。
結果的にCクラスではビビりが酷くて使えたものではありませんでしたが、日本車であれば全然問題ありません。撥水効果も長持ちしますし、おすすめです。

シリコーンタイプ。
シリコーンタイプを試すつもりで安いのを購入しました。500mlが398円という価格はさすがカインズですね。
こちらの商品の使い心地としては、さすがにべたっと油が付く感じがするのと、撥水力も控えめな感じです。撥水コーティング剤としては、価格が激安なので許せるっていうか全然アリなんですが、まあ商品自体は三流って感じです。
そして残念ながら、この商品でもCクラスのワイパーはビビりました。
正確に言うと、ビビる時とビビらない時がまちまちです。
ビビる時でも、フッ素タイプほど酷いビビり方ではなく、明らかに程度は軽減しているんですが……。
フッ素タイプがもうワイパーを使うのが嫌になるレベルでビビっていたのに対し、こちらはまあギリギリ許容範囲かな……という感じです。ワイパーを動かしているうちに馴染んでくるのか、ビビりもさらに軽減してきます。それでもビビっていること自体は変わりません。
ビビらない時に関しては、雨の量やコーティングしてからの時間にもよるのでしょうか。
ただ、それでもワイパーが動くたびにギュッギュッと強く擦る音がします。まあフッ素タイプのビビり散らかしっぷりと比べたら天と地ですけどね。全然許容範囲です。といっても、やはり高級感は損なわれてしまう気がしました。
もういっそコーティングなしで乗ろうかな……と思ったのですが、最後にもうひとつ試しました。
解決編:親水コーティングならビビらない
撥水コーティングは水を弾くものですが、親水コーティングは水が馴染んで流れ落ちるようにするコーティングです。
親水コーティングは撥水コーティングと違って、表面を滑らかに、摩擦を少なくするのが特徴とのこと。つまり、撥水コーティングの逆ですね。摩擦が少ないのでワイパーもビビりにくいそうです。
👉SurLuster(シュアラスター) ゼロウォーター 280ml
こちらの親水コーティング剤は、実は前車マツダ アテンザの購入当初に使っていたもの。久し振りに購入しました。
親水とは言っても弱めの親水なので、窓ガラスにべったりと雨水が張り付いて視界がふさがれるといったこともありません。
むしろ水が線になって流れていくような感じです。撥水では粒になって飛んでいきますが、親水では線になって流れていきます。
フロントガラスにあまり強力な親水処理をすると、視界が悪くなる場合があると言われますが、それはもともと前が見えないほどの土砂降りの場合の話。普通の雨であればそれほど気にする必要はありません。
(それに、そういう時は撥水コートでも前は見にくいです。高速道路を走っていれば風が水を弾いてくれるんでしょうけど、それ以外の場所では同じです)
ましてやゼロウォーターは弱めの親水なので、心配はなさそうです。
輸入車乗りの中には「輸入車だから親水派」って人も、結構いるみたいですね。
実際にゼロウォーターを施工して雨の中を走ってみると……うん、ビビらない!
むしろ表面が滑らかで摩擦が少ないので、ワイパーが静かに動きます。静音重視派には非常にいいです。
視界確保のためというより、ワイパーの滑らかさのためにというつもりで施工してもいいかもしれません。
肝心の視界もしっかり確保できます。
ただし、撥水のように視界がスパッとクリアになる印象はやや弱いです。
雨粒が滑り落ちる「爽快感」を求めるなら、撥水の方が満足度は高いかもしれませんね。
それでも輸入車の場合、撥水だとワイパービビり問題が付きまとうので、個人的にはゼロウォーターくらいの弱親水がベストな気がします。その車の持つ高級感や世界観を損ねることなく、水切れは良くできます。
- ボディにはお好きな撥水コーティングを
- フロントガラスには親水のシュアラスター ゼロウォーターを
- サイドとリアのガラスはお好みで
というのが、僕がいろいろ試して至った結論でした。
(ちなみにゼロウォーターは、施工直後は親水ではなく、弱撥水を示すそうです。少し水がかかって馴染んでくると親水に変わるとのこと。施工してすぐ効果の判断ができない点にご注意ください)
今回ご紹介したアイテム
自分で交換派はこれが最も確実な根本的解決です
👉CCI ガラス撥水剤 スマートビュー 超耐久撥水スプレー 長持ちタイプ
国産車なら一番おすすめ
低価格・大容量が魅力

👉SurLuster(シュアラスター) ゼロウォーター 280ml
輸入車でフロントガラスコーティングなら、最終的に親水のこれ
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