FRレイアウトがもたらす「素性の良さ」
C220dを運転していて、いつも感じるのはクルマとしての素性の良さです。
その大きな要因のひとつが、FRレイアウト……すなわちエンジンを前方に置き、後輪を駆動する後輪駆動であることにあります。
FRのクルマは、FF(前輪駆動)と比べて走行性能や乗り心地の面で有利とされることが多く、実際に高級車では今なお多く採用されています。
FRならではの危うさ
一方で、FRにはFFとは異なる注意点もあります。
それは、駆動輪である後輪の荷重がFFほど大きくないため、路面状況によっては滑りやすいという点です。
ドリフトができる、という特徴もこの性質の延長線上にありますが、一般道で普通に走る分にはもちろんそんな場面は想定しません。
重要なのは、横滑りによって制御不能な状態に陥らないよう、ドライバー側が少しだけ気を配る必要がある、ということです。
雨の日に際立つ特性
特に注意が必要なのは、雨などで路面がウェットな状況です。
そうした場面で、いきなり鋭く加速しようとすると、後輪は想像以上に滑りやすくなります。
フル加速を意図してアクセルを踏み込むと、狂ったようにホイールスピンしてみせることもあります。
これはディーゼルエンジンならではの大トルクがあるからこそ、なおさら顕著に感じられる部分でしょう。
一歩間違えれば危険な状況を招きかねないほど、Cクラスの性能は高いとも言えます。
それをドライバー自身の運転技術や能力が高いからだと履き違えてしまうと、事故につながるのでしょうね。
以前乗っていた国産FFセダンでは、雨の日でもこうした滑りやすさを強く意識することはありませんでした。
やはりFF特有の非常に大きな前輪荷重が、ウェット路面での安定感に大きく寄与していたのでしょう。
素性の良いクルマにふさわしい振る舞い
FRでは、FF以上に状況をよく見極め、扱い切れるだけのパワーを引き出す……そんな落ち着いた運転が求められます。
「ドライバーがクルマを選ぶように、クルマもまたドライバーを選ぶ」……というと大袈裟かもしれませんが……少なくとも、素性の良いクルマには素性の良いドライバーの振る舞いが似合います。
Cクラスの持つ余裕や性能を受け止めるためにも、丁寧で節度ある運転を心掛けたいものですね。


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