こんにちは、あきほ(@arkeninger)です。
今回は自分がいろいろなクルマに乗って感じたことのひとつを書きます。
いろいろな車種に乗って気付くこと
エンジョイ勢とはいえクルマ好きのはしくれなので、いろんな機会でこれまでに乗ったことがないブランド、車種に乗れると、じっくり味わってみたくなります。
そうしていると、なるほどこのブランドはこういう作りなんだなとか、こういうことを大事にして設計されてるんだなとか、そういうことに気付くことがあります。
その中でひとつ、記事のタイトルにも書きました、ステアリング(ハンドル)の位置について考えてみます。
ステアリングが正面にないクルマ
これは人によっては、気付かない方が幸せなことかもしれません。
クルマにそれほど関心がない人や、注意深く観察してこなかった人は、ステアリング(ハンドル)が身体の正面——目の前にあるなんてことは、当たり前のことだと思うでしょう。
しかし、実際はそんなことはありません。
身体の真正面の、中央にステアリングがある車ばかりではないんです。
例えば、自分の経験で言えば、スズキ スイフト。
僕が乗ったことがあるのは2010年から2017年まで販売されていたモデルです。
コンパクトカーで取り回しが良く、操っている感もしっかりある、いいクルマです。でも、ステアリングの位置は、身体の真正面から指一本分だけ左に、つまり中央寄りにズレています。
他にも、日産 セレナの、2016年から2022年まで販売されていたモデル。
こちらはさらにステアリングがセンターからズレていて、指2本分も中央に寄っています。
これらのクルマはどちらも街中でよく見る、人気の車種。
それがこうなのですから、ステアリングの位置を気にしているユーザーはきっと少数派なのでしょう。
しかし、ステアリングがセンターからズレていることで、どうしても運転姿勢は乱れてしまいます。
右半身と左半身で、筋肉への力の入り方が運転中に均等ではなくなりますし、それが長距離・長時間のドライブでは疲れやすさに直結します。
ステアリングが正面にあるクルマ
一方で、ステアリングがしっかりセンターにあるクルマももちろんあります。
トヨタ ミライの2020年から現在まで販売しているモデルでは、しっかりとステアリングがセンターに位置しています。
僕が普段乗っているマツダ アテンザ(MAZDA 6)の2012年から2024年まで販売されていたモデルでも、ステアリングはきちんと身体の真正面に来ます。
というかマツダは特別ドライビングポジションにこだわっているブランドなので、全ての車種でステアリングは身体の真正面です。妻が乗っているデミオ(MAZDA 2)もそうです。
ドライバーズカーの条件かもしれない
クルマによって何を重視して設計されているかは違っています。それは用途に応じての違いでもあります。
家族を快適に運ぶことが重視されたミニバンや、小さなボディに実用性を詰め込んで安価に仕上げることを重視したコンパクトカーでは、ステアリングの位置など些細なことなのでしょう。
そんな中でも、ドライバー自身が運転を楽しむことを念頭において、優先度高めに設計されたクルマであれば、こういう部分もきちんと仕上げてくるということです。
つまり、ステアリングがきちんとセンターにあるかどうかは、そのクルマがドライバーズカーであるかどうかを示している——そう言えるのではないでしょうか。
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