Cクラスに限らず、メルセデスのウインカーの美点は、その音だと感じています。
自動車メーカー各社で案外違っているウインカー音ですが、メルセデスの場合は「パチッ パチッ」と乾いた音が鳴ります。
僕がCクラスの前に乗っていたマツダ アテンザもまた、「カッチッ カッチッ」という、伝統的なイメージ通りの渇いた音でしたが、メルセデスのほうがより機械的で堅い印象の音のように思えます。
メーカーによってはぺこぺこという頼りない音の車もありますが、自分はメルセデスやマツダのような音の方が好みです。
一方で、ウインカーレバーの操作感は、メルセデスよりもマツダの方が小気味良かった気がします。
最新のマツダ車ではまた変わってしまっているのですが、僕が乗っていたアテンザの世代のマツダ車では、レバー自体がやや太く、指が掛かりやすかったうえ、比較的少ない力でレバーを倒すことができたので、指先ではじくようにして楽にウインカーを出せました。
メルセデスのウインカーは、もう少し明確に力を込めてレバーを押し込むようにして倒す必要を感じています。
また、その世代のマツダ車のウインカーレバーは、形状もデザインが利いていて好きでした。

もっとも、最新のマツダ車ではそこからもう変わってしまっているのですが……。
ということで、メルセデスのウインカーの、音と操作感の話でした。
音についてさらに言えば、メルセデスの車はウインカー以外にも、ディスプレイの操作音なども同様に機械的で堅い印象の乾いた音となっています。操作に関する音でのフィードバックが、どれもメカとして精巧な印象を受けます。
そういうところでも、高級車としての信頼性みたいなものを演出しているのかもしれません。
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