W206型Cクラスはリアステアもあって、とてもよく小回りが利きます。
一方で「小回りが利きすぎて思ったよりも曲がってしまうため、駐車場では思ったように駐車できない」などと言われることもあります。
実際のところはどうなのか、オーナー目線で書いてみます。
まず結論から言うと、すぐに慣れます。
確かに想像以上に曲がって、はじめのうちは駐車が難しく感じたのは事実でした。
これは、僕の場合は全車がマツダ アテンザであり、Cクラスと似たようなサイズ感ですがFFで小回りはあまり利かない車だったので、余計にそう感じたのかもしれません。
最小回転半径はアテンザの5.6mからCクラスの5.0mへと、0.6mも小さくなりました。はじめのうち戸惑うのは、ある意味当たり前です。
しかし、1~2か月もする頃にはほぼ切り返しなしで駐車枠の真ん中に止められるようになりましたし、それを補助する360°アラウンドビュー機能も非常に優秀です。
また、メルセデスには共通で搭載されている機能ですが、ギアをリバースに入れると左側のミラーが自動で下を向いてくれる機能があるので、それも枠の中で真っ直ぐにすることに一役買ってくれるので、重宝しています。
意外なところでは、Cクラスのロックtoロック2回転というクイックなステアリング設定も、駐車のしやすさに寄与しています。
というのも、前車では狭い駐車場で何度も切り返しが必要な場合など、ステアリングを右に左に何度も調整していると、ふとした瞬間に「いま真っすぐなのか? それとも1回転しているのか?」と混乱することがありました。そういう時はちょっとだけ車を動かしてみて、その動きから前輪が向いている方向を知る必要がありました。
しかしCクラスのステアリングは右にも左にも1回転しかしないので、ステアリングがまっすぐ向いていれば、それはほぼ確実にニュートラルの状態、前輪がまっすぐ前を向いている状態です。
今、車がどのような挙動をしていて、操作によってどうなるというのが、結果的に分かりやすいです。
メルセデスとしてはそんなことを意図していたわけではないと思いますが、副産物として、こんなメリットも生まれているのですね。
結果的に、自宅や出先など様々なシーンで切り返しをする回数は、前車の時と比べて明らかに減っています。
ですから「駐車しにくいか」という問いには、「慣れたらむしろしやすい」という回答になります。
駐車場で長い間まごついているというのも高級車として少し格好悪く見えてしまいます。スマートな駐車の振る舞いは高級車のたしなみですね。
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