新型CLAはさまざまな新しい設計や装備が採用されていますが、その中でもパノラミックルーフは目を引きます。
現在のCクラスなどの車種に搭載されているパノラミックスライディングルーフは、広い面積がガラスになっていますが、前方6:後方4くらいで分割されています。
前方の6は可動式で開くようになっており、後方の4ははめ殺しです。
また、その両方を電動で開閉するファブリックシェードが覆うようになっています。
それに対して、新型CLAのルーフは前から後ろまでの広大な面積を、分割のない大きなガラスルーフが覆っています。
これはテスラや近年台頭してきている中国メーカーの車たちと似た感じです。
天井にガラスがはめ込まれているというよりも天井そのものがガラスでできているといった風情で、桁違いの解放感を誇ります。
このガラスルーフにはそのものにシェード機能がついています。スイッチ操作で透明な状態と白く曇ったような半透明な状態を切り替えることができるのですね。
画像や動画で紹介されているものを見る限り、半透明状態では、光は柔らかく通すものの、日差しはカットするくらいの濁り方のようです。
さらに、透明状態と半透明状態で縞模様にするような設定もできるようです。初夏などの季節はそのくらいがいいかもしれませんね。
さらにメルセデスは、この特大パノラミックルーフにスリーポインテッドスターを大小さまざま散りばめています。さながら星空です。
これらは単に模様というだけでなく、車内のアンビエントライトと連動して様々な色に光るそうです。
この演出はニクいですよね!
本物の夜空に瞬く星と一緒にメルセデスのスリーポインテッドスターがたくさん浮かび、車内の雰囲気に合わせて色を変えて光る。そんな夜のドライブはとてもムーディーでゴージャスだろうなと、様子が目に浮かぶようです。
運転席でハンドルを握っている間はそれが見られないのは残念ですが、車を止めて少し席を倒して空を見上げるのも、また贅沢なひと時になりそうです。
この強烈な開放感とニクい演出は、Cクラスに乗っている僕から見ても非常に魅力的です。羨ましいです。
一方で、ファブリックのシェードがないのはやや心配です。
半透明状態にしていても、やはり日差しのきつい日は相当暑くなるのではと思ってしまいますが……。実際のところはどうなんでしょう。
参考までに、テスラも全面ガラスルーフ採用でシェードがありません。UVカットガラスだから暑くないと謳ってはいるものの、実際はやはり暑くて、社外品のサンシェードをつけているオーナーも多いと聞いています。あちらはガラスが曇る機能は付いてるのかな? ちょっと知りませんが。
ファブリックのシェードがあると、日差しを遮るというだけでなく、ガラスルーフと室内の間に物理的に空気の層を作り出すので、直射日光で熱くなったガラスルーフからの熱が伝わりにくくなるというメリットもあります。家の窓にカーテンを掛けるようなものです。そういう意味でも、個人的にはファブリックシェードが付いているほうがいいと思っています。
実際の暑さがどんな感じかは、夏場に試乗に行って確かめるのが良いかもしれませんね。
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