新型RAV4デザイン深掘り|ハンマーヘッドを「タフ」に変換した、トヨタの凄さ

自動車/クルマ

2025年12月に発売となった、トヨタ 新型RAV4。大人気SUVの6代目です。

このクルマのデザインは非常に見所がある秀逸なものとなっているので、詳しく見ていきましょう。

トヨタ RAV4 | デザイン | トヨタ自動車WEBサイト
トヨタ RAV4 の公式サイト。デザイン・スタイリング(外観)や室内空間・内装などをご覧いただけます。

(なお本記事中の画像は、特段の但し書きがない限り、上記トヨタ公式サイトからの引用です)

RAV4はトヨタのミドルサイズSUVのうち、タフな道具感やアウトドア・オフロードなどを意識したモデルです。

6代目となる今回は「Z」「Adventure」の2種類があり、デザインもそれぞれ異なっています。

洗練されたタフネスの「Z」

直線基調のフォルム、プレスラインやフェンダーまわりのマッシブな盛り上がり。

こうしたプロポーションはRAV4がタフな道具として優れていることを主張しています。

柔・剛で言えば、まごうことなき剛。

それでいてZでは都会的なイメージも持っているのも特徴です。

トヨタの共通意匠であるハンマーヘッドのほか、レクサスやカローラクロスで採用されているハニカムメッシュのグリルがRAV4にも採用され、上質感を演出しています。

後述するAdventureがよりタフ・ワイルドに振っているので、その分Zではタフと都会的の落とし所を探ることができているような印象です。

トヨタのエンブレムもボンネット先端に配置されており、近年の流行を踏襲して、新しさや上質感を感じさせるデザインになっています。

イメージ通りの質実剛健を落とし込んだ「Adventure」

こちらの方がZよりも見所が多いです。

フロントマスクで秀逸なのは、ヘッドライト下のバンパー部分に、ヘッドライトと繋がるように樹脂パーツが配置されていることです。

これによりヘッドライトの印象が下方向に拡大しています。

グリル内も横桟が縦に並ぶ構成で、踏ん張り感のある台形のスタンスを形作っていますね。

ハンマーヘッドはこの台形の上部に回収されていて、ニュアンスを残す程度になっているのも特徴的です。

全体的に要素が縦に重なるように配置され、それがSUVらしい厚みのあるフロントマスクを構成しています。また、安定感や踏ん張り感を感じさせる台形のスタンスも、タフネス志向のSUVとして様になっています。

水平方向の強調、スタイリッシュな印象というハンマーヘッドの特徴と真逆のことを、ハンマーヘッドのニュアンスを残したまま表現しているのですね。

ここが新型RAV4のデザイン的なハイライトだと感じます。実に巧みで、視覚効果を上手く使った演出です。

視覚的な重心もZと比べてやや下方に移動していて、どっしり感を醸し出すことに寄与しています。

また、トヨタのエンブレムが、こちらはボンネット先端ではなくグリル内にあり、正面を向いています。

従来のクルマの典型的な見せ方に近く、こうしたことも含め、Adventureはよりオーセンティックな、古き良きまとめ方のデザインと言えます。

  • 現代的なベースに対して
  • チャレンジングな意匠で
  • 古き良き安定感の演出を作っている

これが新型RAV4 Adventureのデザインの凄さです。

Adventureのためのリア

リアはガラス部分とランプユニットが繋がって見える意匠。これによりここでも下に向かって広がる台形を作っています。

ランプの光り方は、縦の線が並ぶような形。ランプ自体は横長の形をしているのに、その内部の光り方で縦方向を印象付けています。

Adventureのフロントマスクと同じ、縦方向の印象。これにより前と後ろでデザインに一貫性が生まれています。全体のまとめ方として非常に綺麗です。

その分、フロントが横方向のイメージが強いZでは、Adventureほどは合わないかもしれません。ライト自体が横長なことでカバーしていますが、その効果は限定的なように思えます。たとえば左右ともに横線一本の光り方のほうが、より統一感が生まれていたはずです。

そこを作り分けないのは、コストの関係でしょうか。どちらかと言えば、このリアデザインはAdventureのためのデザインだと感じます。

外装のイメージと統一感のある内装

内装もエクステリアのマッシブ感と似たようなテイストを感じます。直線基調で、無骨な盛り上がりがあります。

それに加えて、内装では明らかに水平方向の広がりを強調しています。特にダッシュボードは水平方向いっぱいに広がっており、地平線や水平線を想起させます。そういうのが見えるところに行くのがこのクルマの楽しみでしょうね。

目を惹く加飾は正直あまりなく、ラグジュアリーとかゴージャスというよりも、やはり質実剛健といった趣きです。その分道具としての信頼感みたいなものを演出していると言えます。

限りあるコストをどこにかけるかという選択肢の中で、飾りではなく機能性や「良い道具」としての演出に使っている方向性は、RAV4のキャラクターによく合っています。また、そうした選択ができるということ自体が贅沢とも捉えることができます。

外装だけでなく内装からも、よりアクティブなライフスタイルに寄り添う存在であることを伝えてきます。

写真ではやや淡白に見える感じがするかもしれませんが、きっと実車では質感もしっかり感じられて、満足感が高い内装になっていることと思います。

新型RAV4は、使い倒す喜びを味わえる「最高の道具」としてのデザイン

新型RAV4のデザインを紐解いていくと、トヨタのデザイナーがいかに熟考して「タフネス」を表現したかが分かります。

トヨタの最新の共通言語である「ハンマーヘッド」というスパイスを使いながらも、Zでは都会的な洗練を、Adventureではオーセンティックな重厚さを表現し、それぞれ「視覚的な重心バランス」まで巧みに操っています。

そしてそれが表面的な飾りに終わらず、内装にまで貫かれた「水平線の広がり」や「機能的な無骨さ」と繋がることで、「質の高い道具」としての信頼感をもたらしています。

まさに質実剛健な相棒として、アクティブなカーライフを過ごすことができるだろうと予感させる、そんな秀逸なデザインと言えます。

新型RAV4には、以下のようなカーグッズもあわせて揃えたいですね。

ハードに使い倒すRAV4には、ガッチリ固定できるスマホホルダーが似合います。

質実剛健でシンプルな内装なだけに、キズ対策はしっかりしておくのが良さそうです。

内装のコーティング剤はいろいろありますが、結局これが一番です。

冒険のお供にコンビニコーヒーなどを飲むなら、絶対にコレがあった方がいいです。QOL上がります。

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