CクラスはDセグメントに属する後輪駆動セダンです。
この車格の車はそもそもボディサイズの制約もあり、後部座席の広さに限界があります。
また、前席優先と言いますか、後席では省かれている快適装備があったりします。
今回はそのあたりを見ていきましょう。
後部座席は意外と広い
まず、これは試乗でCクラスを見た時の印象ですが、後部座席は意外と広いです。
僕が以前乗っていた車はマツダのアテンザ(セダン)です。Cクラスよりも一回り大きなサイズのFFセダンです。
そのアテンザに慣れた状態でCクラスを見に行ったので、ボディサイズの違いやFFとFRの違いによって、もっと狭い後部座席をイメージしていたのですが、実際はアテンザとほとんど変わらないという印象を受けました。
あとで主要諸元表を見ていて気づきましたが、座席とタイヤの位置関係などがアテンザと違っていて、それがこの意外な広さに繋がっているんだなと感じます。
大人2人であれば、充分にゆったりと座れて、前方の圧迫感もそれほど感じずに済むでしょう。
ここはW205からW206へのモデルチェンジで後席の空間が拡大されたのが効いているのかもしれません。根本的な広さが事前のイメージよりも確保されていて好印象でした。
座り心地はこの車格のセダンとして充分

シートの座面は充分広く、身長165cmの僕の感覚で、快適に座れます。
本革シートの座面は適度にハリがあるので沈み込んでしまうこともそれほどありません。
シート形状はセダンらしくリラックスできるものになっていて、お尻だけでなく背中でも体重を支えてくれます。座るというより身を委ねると表現したくなるシートです。
乗っているのが2人までなら、長時間のドライブでも平気でしょう。
大人3人が並ぶのはかなりしんどいと思うので、やめた方がいいです。大人2人+子供1人は、短時間ならまあ……と言ったところでしょうか。

後部座席からの視界

車内のインテリアやアンビエントライトの見え方は、写真の通り。これが後部座席の乗員の視界ということになります。
ゴージャスな雰囲気はしっかり演出できています。
空間全体から受ける「いいクルマに乗っているな」という感覚は、後席にいてもひしひしと感じられると思います。

こちらは窓の外の景色の見え方。
前方に向かって窓が広くなっているので、心配するほど圧迫感はありません。
あくまでも前席優先のドライバーズカー
とはいえやはりこの車格のクルマですから、後部座席の快適装備は省かれています。
シートヒーターやベンチレーションはありませんし、エアコンの温度調整も後席用に独立してはいません。
USB-Cポートもありませんから、もし利用したい場合はコンソールボックス内のポートということになりますね。
これらの装備はドイツ本国ではオプションで用意されているようですが、現状、日本向けのモデルでは存在していません。
後部座席に快適さを求めるならEクラスをどうぞ、というスタンスなのでしょう。VIPの送迎など後部座席の人をもてなすのがメインの使い方なら、Eクラスを選んだ方がいいと思います。
とはいえ普通の常識的な使い方ならCクラスの後部座席でも、不満は出ないと思います。
街にありふれているコンパクトカーやミドルサイズSUVなどと比べて見劣りするなんてことはありませんし。
合格点は充分に取ったうえで、それ以上を目指すかどうか、という話だと感じます。
「後部座席に人を乗せて快適に移動する」程度ならCクラスで全く問題なさそうです。
「後部座席の人をもてなす」となるとEクラスの方がいいでしょう。
例えば僕は妻が飲み会に行く時の送迎をよくしますが、そういう時の妻は助手席に座るので、後部座席の快適さは全然関係ありません。
乗り心地はより大きなクルマには敵わないかも
僕が運転している時に僕自身が後部座席に座ることができないので、妻の意見になりますが……。
後部座席の乗り心地は以前乗っていたマツダ アテンザの方が良かった、という話です。
より大柄なボディサイズ・FFという点で、後部座席の乗員にとっていい条件が揃っているんですよね。
もちろんCクラスの方が路面からの突き上げはしっかり角が丸められていますし、振動の少なさとかそういう意味での乗り心地は上です。当然、価格が全然違うクルマですからね。前席はCクラスの方が断然快適です。
ただ、こと後部座席の乗り心地については、そもそものボディサイズや駆動方式もバカにできないということですね。ミニバンがあれだけ売れているのもその点があるからこそでしょう。
結論:ドライバーズカーとしての矜持と、必要充分な実用性
ということでCクラスの後部座席についてでした。僕のようにファミリーカーとして使いたいと思っているパパさん、ご参考になりましたでしょうか?
ここまで見てきた通り、Cクラス(W206)の後部座席は、事前の予想以上の実用的な広さと、高級車としてのしつらえの良さを兼ね備えています。
| 居住空間 | 大人2人が快適に過ごせる広さ |
| 視界・雰囲気 | 高級車然として豪華なインテリアとアンビエントライト、満足度が高い |
| 快適装備 | 必要最小限、独立エアコンやシートヒーターはない |
| 乗り心地 | 動的質感は高いが、ボディサイズの物理的制約は受ける |
もちろん、絶対的な広さや後席専用の快適装備では、上位モデルのEクラスや大柄なFFセダン、あるいはミニバンには敵いません。しかし、この車が「ドライバーズカー」であることを考えれば、合格点をあげるのに充分ではないでしょうか。

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